2005年03月07日

私に出たGVHDの症状(慢性GVHD)

GVHDというのは、ドナーのリンパ球が患者の体の中の内臓を異物とみなして
攻撃する症状ですから、どこにどんな症状がでるか、というのは人それぞれ
です。その程度も、軽いものから、命取りになってしまうものまで、さまざま
あります。
一般的に言われているのが、皮膚が赤くなったり黒ずんだり、というのや
口の中が荒れたり、下痢をしたり、というのがあるらしいです。

以前書いたように、移植後100日までに発生する急性GVHDについては、ほぼ
苦しむことなくその時期を乗り越え、自宅で過ごしてきました。
私が再入院を余儀なくされた慢性GVHDについて、説明します。

 

 

まず、一番大変だったのが、肺炎になってしまったこと。呼吸が苦しくなって、
咳が出るととまらず、横になって安静にしているしかできない。当然、歩き
回ったり飯をもりもり食べることができない。再入院が決まったのは外来に
来た日だったんですが、タクシーを降りて病院玄関から歩くことができず、
車椅子を借りて妻に押してもらって移動してました。そしてその日に入って
いた呼吸機能検査では、今思い出してみると笑っちゃうくらいぜんぜん
息を吹き込むことができなくて、文字通り「虫の息」ってやつでした。
レントゲンも肺が真っ白だったそうで、外来の先生の部屋に入るなり、
「これは入院してください」と言われてしまった。
あとで教えてもらったのですが、「器質化肺炎を伴う閉塞性気管支炎」って
いうのが症状をあらわした一番近い表現だそうです。ブープとも言って
たかな。
肺は、とてもデリケートなものだそうで、やはりGVHDの攻撃にさらされると
大変なところ。外部からの感染による肺炎ではないことが分かっていたので
入院してすぐにステロイド剤を点滴で3日間投与して、ぐっと楽になりました。
入院してしばらくは、ベッドの頭のほうにある酸素供給の機械からつながった
チューブで酸素を鼻から供給されていました。でもなんだか果たして本当に
酸素が来ているのかどうか実感できず、そのうちはずしちゃいましたけど。
同室だった方には、「入院してきたときずいぶん息が苦しそうだったね〜」
と言われたので、そのころはよっぽどげほげほ言っていたんだと思います。
3日間の点滴は効果があり、それからは飲み薬のプレドニンを毎朝飲み始め、
ネオーラル+プレドニンでリンパ球の働きを抑えて体をまもりつつ、しかし
社会復帰のために減量、という流れで来ています。

もうひとつ、なかなか苦労しているのが、目。
やはり再入院するころに特にひどくなったんですが、目がかすんで焦点が
あわなかったり、ごろごろして鈍い痛みを感じたり、朝起きたときに目やに
がすごく出たりするようになってました。ちょうど、再入院した時に眼科に
予約を取っていたんですが、そこでは「GVHDにより涙が自分で出せず、乾燥して
感染しやすかったり表面に傷がつきやすい状態」と説明されました。
そこで、3種類ある目薬を毎日6回も点眼する、というなかなか面倒くさい
毎日が始まって、今に至っています。再入院したころにくらべるとまだよいほう
なので、GVHDが収まると目もよくなってくるのかな、と期待していますが、
涙がでないドライアイ状態って言うのは、もしかしたら一生つきあっていかなく
てはいけない症状なのかもしれません。ま、元気に体を動かせればそんなに
贅沢を言ってはいけないし文句はないんだけどね、でも日によっては目が
とてもからからして痛みを感じてしまうのでねー。イヤな感じです。目薬を
常に携帯してます。

それから皮膚が赤くなったりしてかゆかったのも、きっとGVHDなんですが、
それは入院したらぱったりと消えました。ほっとしたところ。移植をすると
皮膚が黒ずんだり、ということもあるといえばある話です。私の場合、ちょっと
顔色が黒く悪くなったかな、と久しぶりに会う人には言われるかもしれませんが、
ひどく黒ずんだわけではないので、軽いほう。よかったです。

慢性GVHDは、急性GVHDに比べるとゆるやかにというか、激しく症状がでるほうでは
ないと思われているものですが、私の場合、慢性でありながら、結構激しい肺炎
でした。ま、これも個人差によるものということで。この慢性GVHDで再入院した
おかげで、薬のスケジュールが延長→社会復帰の予定もずっと延長、ということに
なってしまったのですが、悪いことだけではなくて良い(と思っている)ことも
ありました。

それは、GVL効果。GVHDを起こすことによって、もし体の中に白血病細胞が残って
いた場合に、それらをドナーのリンパ球が攻撃して病気をやっつけるという効果
です。これが効果を発揮してくれれば、今後、病気が再発する可能性をぐっと
低くすることができるのだそうです。

実際、移植後半年のマルクを入院中におこないましたが、そこでは白血病をひき
おこす異常遺伝子は発見されなかったとのこと。GVHDのおかげかどうかはわかり
ませんが、明るいニュースです。よかった〜。

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この記事へのコメント
2年前に移植しました。私は肺のGVHDが去年の夏に出て今は24時間酸素吸入をしています。とても辛いです。ドライアイもありますが、涙点プラグをするとすごく楽です。ただ涙腺がプラグによって大きくなってきてだんだん大きなプラグに変わっていくこともありますが・・・。それでも私の場合はすごく助かっています。
Posted by ともまま at 2005年06月16日 22:45
ともままさん、はじめまして、こんばんは!
コメントを頂いてありがとうございます。
肺のGVHDで酸素吸入が常に必要になっているのですね。
私の場合には、入院したときにはレントゲンの肺が真っ白で
呼吸も苦しく大変でしたが、ステロイド剤のおかげでなんとか
現在は肺は透明な状態に戻ってきました。

少しでも肺と眼の調子が良くなることを願っております。
またぜひ遊びに来てください!
Posted by crambon at 2005年06月17日 21:29
これからも、頑張っていってください。応援しています。
Posted by naomi at 2007年01月31日 16:27
初めまして。私は17歳の時に骨髄性の白血病になり、19歳の時に、ドナーと白血球の型が合わないミスマッチの骨髄移植をしました。普通の骨髄移植よりもキツイ移植ですが、その後再発して、結局ミスマッチ移植を2回しました。そして今21歳ですが、今は家にいます。移植後って本当に大変ですよね・・・。私もドライアイはもちろん、目の回りがどす黒かったり、下痢や熱や、たくさんあって本当辛いです。髪も全く生えてきません。でも、生きてるだけで十分だって思えるから、毎日頑張れます。この先の再発が今はとても怖いです。私は4回も再発してるので、次はいつ再発するんだろうって毎日びくびくしています。実際、腫瘍マーカーも普通の人より少し高いので・・・。病気の辛さって、なった本人しか分からないですよね。お互い頑張りましょうね!
Posted by さき at 2007年08月15日 22:48
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>さきさん、はじめまして。
移植してGVHDの苦労のみならず、再発を何度も経験されているとのこと、
私などより比べ物にならないくらい大変な思いをされていることと思います。
それでも前向きにがんばっていらっしゃるとのコメントに、本当に、
生きていることに感謝をしていこうという気になります。

とてもつらい場面も多いと思いますが、少しずつでも良くなっていけるよう
願っております。
私自身も、少しずつでも良くなるよう、がんばっていきます。
Posted by crambon at 2007年08月17日 13:16